BEHIND THE SEAMS
1974年の創業以来、オスプレーは革新と品質に対する、変わることのないひたむきな精神を大切にしてきました。それは、創業者マイク・フォーテンハウアーが16歳で初めて針を通したときから貫かれている価値観です。
当時の彼はまだ知る由もありませんでしたが、その一針一針はやがて、オスプレーが広く称賛されることになる、緻密なクラフトマンシップという遺産へと縫い合わされていくことになります。マイクはまさに、オスプレーという唯一無二の企業をかたち作ってきた、決して切れることのない一本の糸なのです。
オレゴン州で育った少年時代、マイクは自身のバックパッキングギアが、フィット感の悪いことに不満を持っていました。彼はその問題を自ら解決すべく母親から裁縫を学び、最初のバックパックを作り上げました。それは、バックパックと歩む彼の長い人生の始まりでした。
若き起業家となったマイクは、カリフォルニアでサンタクルーズ・レクリエーショナル・パックス(Santa Cruz Recreational Packs)を開業しました。そこには口コミで評判を聞きつけたバックパッカーや旅行者たちが、身体にぴったりと合うオーダーメイドのバックパックを求めて訪れました。その評判はやがて今日のオスプレーへと続いていくのですが、その前に仲間を増やす必要がありました。
マイクは、事業のパートナー兼妻であるダイアン・レンとともにコロラド州ドロレスに移り、少人数の縫製チームと働き始めました。彼女たちが生産を担う一方で、マイクはより一層パックのデザインに注力するようになりました。伝統的な砂絵やブランケット織りに長けたナバホ族の女性たちは、オスプレーのパックを作り上げる技術と知識に習熟していきました。彼女たちはオスプレーのビジョンを礎として発展・拡大させ、その繁栄と成長に貢献しました。そして1994年、オスプレーはコロラド州コルテスへと事業を拡大し、今日に至るまでそこに本社を構えています。
こうした慎ましい創業時代を経て、今日のオスプレーは世界中で販売され、使用されています。イングランドのプールにはオフィスを、ベトナムのホーチミン市にはデザイン・製造拠点を構えています。ホーチミン市では、海外の従業員やサプライヤーとの関係性や透明性を築くために、マイクとダイアンが4年間暮らしました。本社のほか、ユタ州オグデンには物流センターを構え、さらにコロラド州コルテスに創業時からある倉庫では、今も地元ナバホ族の縫製職人を雇用し続けながら、誇りを持って製品を提供し続けています。
このような会社としての成長と発展は、私たちが長年大切にしてきた革新性と品質へのこだわりを損なうものではなく、むしろ世界中の才能やリソースを取り入れることを可能にし、マイクが母親のミシンの前に初めて座ったあの日から始まった遺産を、より一層確かなものにしています。
マイクはヘッドデザイナーとして緻密に仕事に取り組み、パックデザインの限界、そしてグローバルなアウトドア業界においてサステナブルで責任ある、欠かせない存在であるとはどういうことかを追求し続けていました。その歩みを共にしていたのは、共通のミッションのもとに集まった270名を超える、成長を続ける仲間たちでした。